『美しい芯物の花火を、小さな花火でも見ることはできないだろうか・・。 』 このような希望は強くあり、私たちは実現のため挑戦を続けていましたが、この希望は、2003年に、古くからあった色付割薬の技術リバイバルによって可能になりました。
そしてまた、日本と中国において流通している原材料の違いという壁を乗り越える努力は、ふさわしい材料選びに始まり、配合やテストといった制作の繰り返しにより、色付割薬による花火玉を花火技術の特許(彩色開苞葯球)として現地中国にて取得することができました。
右の写真は、左側が2号(6cm)玉、右側が2.5号(7.5cm)玉です。どちらも色付割薬の技術で製造をしたものです。
打ち上げる花火の大小にかかわらず、 1発1発の花火玉に、私たち作り手の想いが最大限に込められています。
次の写真は、色付割薬による2.5号玉の牡丹です。
平割の花火による一色だけのスターマインも綺麗ですが、色付割薬による同一玉(緑と紅の左の写真)と色違い玉(右の写真)によるスターマインならこんなに華やか、まるで花束のような姿を魅せてくれます。どうぞ、平割のスターマイン(右下の写真)と見比べてください。
「日本の技術と中国の創」。両者の融合が、福山花火工場の花火玉の真骨頂です。
打ち上がる度に、夜空を華々しく飾る花火をどうぞご堪能ください。